キリスト教保守派の牧師でありミュージシャンのショーン・フォイヒト氏が10月11日、米ナッシュビルのパブリック・スクエア・パークで大規模な宗教集会を開催した、と米国の音楽や政治、大衆文化を扱う『ローリング・ストーン』誌が紹介している。
フォイヒト氏は、観客1万人がナッシュビル裁判所前の階段で「祈りを捧げよう」と題したコンサートを開催したと主張する。イベントの写真や動画に映る参加者はかなりまばら。それでも集まった参加者は肩を寄せ合い、音楽に合わせて歌い、叫び、中には会場内で洗礼を受けた人もいた。マスクやフェイスカバーは皆無に近かった。
「公式には抗議活動です、もちろん合法的です!」と、イベント開催の数時間前、フォイヒト氏はTwitterに投稿した動画メッセージでこう宣言した。抗議活動と呼ぶことは、同氏が敬愛するトランプ大統領と同じく、コロナウイルスを広範囲に拡散する恐れのあるイベントを「合法」と位置付ける、いわば逃げ口上だと思われる、と同誌。
NASHVILLE TONIGHT!!!!! ???
Downtown, In front of the courthouse steps!!! 5pm!!
See you there!#LetUsWorship pic.twitter.com/nUczzwHAMG
— Sean Feucht (@seanfeucht) October 11, 2020
ナッシュビルの都市衛生局は納得していない。12日にローリングストーン誌に充てた声明によると、コンサート主催者からは集会の許可申請が出ておらず、市も許可を出していないそうだ。「当局はイベント開催の経緯を非常に重くとらえ、現在調査を行っている。主催者にはしかるべき罰則を科すつもり」という。フォイヒト氏にもコメントを求めたが、返答は得られなかったようだ。