主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る。
わが子よ、父の諭しに聞き従え。母の教えをおろそかにするな。
それらは頭に戴く優雅な冠
首にかける飾りとなる。
わが子よ
ならず者があなたを誘惑しても
くみしてはならない。
彼らはこう言うだろう。「一緒に来い。待ち伏せして、血を流してやろう。罪もない者をだれかれかまわず隠れて待ち
陰府のように、生きながらひと呑みにし
丸呑みにして、墓穴に沈めてやろう。
金目の物は何ひとつ見落とさず
奪った物で家をいっぱいにしよう。
我々と運命を共にせよ。財布もひとつにしようではないか。」
わが子よ
彼らの道を共に歩いてはならない。その道に足を踏み入れるな。
彼らの足は悪事に向かって走り
流血をたくらんで急ぐ。
翼あるものは見ている。網を仕掛けるのは徒労だ。
待ち伏せて流すのは自分の血。隠れて待っても、落とすのは自分の命。
これが不当な利益を求める者の末路。奪われるのは自分の命だ。