手のひらにすくって海を量り
手の幅をもって天を測る者があろうか。地の塵を升で量り尽くし
山々を秤にかけ
丘を天秤にかける者があろうか。
主の霊を測りうる者があろうか。主の企てを知らされる者があろうか。
主に助言し、理解させ、裁きの道を教え
知識を与え、英知の道を知らせうる者があろうか。
見よ、国々は革袋からこぼれる一滴のしずく
天秤の上の塵と見なされる。島々は埃ほどの重さも持ちえない。
レバノンの森も薪に足りず
その獣もいけにえに値しない。
主の御前に、国々はすべて無に等しく
むなしくうつろなものと見なされる。
お前たちは、神を誰に似せ
どのような像に仕立てようというのか。
職人は偶像を鋳て造り
金箔を作ってかぶせ、銀の鎖を付ける。
献げ物にする桑の木、えり抜きの朽ちない木を
巧みな職人は捜し出し、像を造り、据え付ける。
お前たちは知ろうとせず聞こうとしないのか
初めから告げられてはいなかったのか
理解していなかったのか、地の基の置かれた様を。
主は地を覆う大空の上にある御座に着かれる。地に住む者は虫けらに等しい。主は天をベールのように広げ、天幕のように張り
その上に御座を置かれる。
主は諸侯を無に等しいものとし
地を治める者をうつろなものとされる。
彼らは植えられる間もなく、種蒔かれる間もなく
地に根を張る間もなく
風が吹きつけてこれを枯らす。嵐がわらのように巻き上げる。