世界福音同盟の国際理事にイムマヌエル牧師の植木英次氏

 

世界福音同盟(World Evangelical Alliance、略:WEA)は7月24日、国際理事会の新メンバー12人を発表し、日本人からイムマヌエル綜合伝道団・市川教会牧師の植木英次(うえき・ひでじ)氏を選出したと報じた(WEAホームページ)。植木氏は日本福音同盟(JEA)理事(2006~11年)、同国際渉外室長(08~現在)、アジア福音同盟(AEA)の議長(16年~、任期4年)も歴任している。

植木英次氏(右)と昌恵夫人(写真:植木氏提供)

WEAの国際理事は、アフリカ(再任)、アジア(新任)、カリブ海(再任)、欧州(再任)、南米(新任)、北米(再任)、南太平洋(新任)各地域を代表する7人のほか、地域を代表しない3人の理事がおり、植木氏はその一人。そして、名誉理事と総主事を合わせて計12人で構成される。

その地域と国の福音同盟のメンバーによる電子投票で支持された新理事会は、2019年11月6~13日にインドネシアのバリ島で開催される総会まで、WEAの統治機関としての役目を果たす。

植木氏は1948年、神奈川県生まれ。75年にイムマヌエル聖宣神学院を卒業してすぐ姫路教会の開拓に携わり、83年、宣教師としてジャマイカに渡り、「パウロ植木」としてカリビアン・ウェスレアン・カレッジで20年以上、神学教育に携わった。2006年に帰国して後、イムマヌエル聖宣神学院の院長に就任し、板橋教会(11~13年)、加古川教会(13~17年)、そして現在、市川教会で牧師を務める。

今日、世界の人口は約75億人で、そのうちクリスチャンは20億人以上いるといわれる。その世界のクリスチャンは、カトリックと世界教会協議会(The World Council of Churches、略:WCC)、そしてWEAという3つの世界的な教会組織にほぼ属している。

WEAは1846年、英国ロンドンにおいて、10カ国の福音派教会により設立され、1951年、21カ国の福音派教会により世界福音連盟(WEF)として再出発した後、2001年からWEAとなった。現在、米国ニューヨークに本部を置いている。6億人以上の福音派クリスチャンを代表して、7つの地域と129カ国の福音同盟、150以上の加盟組織によって構成される。

一方、WCCは1948年、主流派のプロテスタント教会を中心に設立された。スイスのジュネーブに本部を持ち、現在、120カ国以上、5億5000万人以上のクリスチャンを代表して、350ものプロテスタント教派、正教会、聖公会、その他の教会が加盟している。ローマ・カトリック教会はWCCの正式なメンバーではないが、すべての会議にオブザーバーを派遣し、委員会の委員も任命している。

WEAとWCCは2015年、今後の協力の可能性についてスイスのボセーで話し合った。

植木氏はWEA国際理事就任にあたって次のように述べている。

「2014年に韓国で予定されていた総会の延期または場所替えや、前総主事と一個人との不健全と思われる密接な関係などを日本人として発言し続けてきました。今は新しい総主事の指導のもとで、再建のための組織づくりをしているところです。8月2日夜のネット会議で、二人の新しい女性メンバーが加えられ、事業担当副主事に推薦されていたレイモンド・スワトコウスキ氏の就任が承認されました。一同の認識は、混乱してしまったWEAを再建してゆかねばならないと心しているように思えます」

 






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