9月21日はヘボンの召天日

 

今日9月21日はヘボンの召天日。44歳のとき来日した米国長老派教会の医療伝道宣教師です。また、高橋是清などが学んだヘボン塾は、後に明治学院やフェリス女学院へとつながりました。

私たちになじみ深いローマ字(チをchi、ツをtsuと表記)もヘボンが考えたもの。大野はヘボン式だとONO(非ヘボン式だとOONOかOHNO)、優子はYUKO(YUUKO)、島田はSHIMADA(SIMADA)という具合です。

これはヘボンが1867年に出版した和英辞典『和英語林集成』で使われた綴(つづ)りが元になっています。それ以前にあった外国語辞書は、1603年にイエズス会が出した『日葡(にっぽ)辞書』だけで、これは日本語をポルトガル語で解説したもの。『和英語林集成』は明治のベストセーとして広く使われました。

1872年9月20日、横浜のヘボン宅で日本在住の各ミッション合同の第1回宣教師会議が開かれ、各教派共同で福音書の翻訳が始められ、80年に新約全巻が邦訳されます。そして87年には旧約も翻訳され、聖書全巻の和訳が完成しました(明治元訳)。それと同時に『和英語林集成』も増補改訂されて版を重ねていきます。聖書の翻訳を一貫して続け、かなりの部分を訳したのは、このように日本語に堪能だったヘボンだったのです。

ヘボンはその5年後、77歳で日本を離れます。そして、96歳で天に召されました。その10カ月後に明治は終わりを告げます。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

この記事もおすすめ