聖霊によって創られた、この教会と呼ばれる共同体では、人間関係を表す語彙（ごい）の多くは、わたしたちが既によく知っている家族から由来している。それらは、兄弟、姉妹、父親、母親などである。話の大筋はこのようなものである。自分たちの家族の中で自然にどうにもならなかったことが、この新しい共同体では超自然的に出来るかも知れない。エデンで失われたもの全てがゲッセマネの園で再び取り戻される。キリストの十字架で学んだ人間関係とそこで学んだ愛する方法や赦（ゆる）しの技能などは、あなたたちが待ち望んでいた兄弟姉妹や息子や娘に与えられる。あなたがたが信仰の共同体で学んだことを、息子たちや娘たち、父親や母親という生まれ育った家族に持ち帰ることが出来る。
イエスは言われた。「あなたはわたしの母と兄弟たちを誰だと思うのか。」周りに座っている人々を見まわして言われた。「あなたの目の前を見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。服従は血筋よりも強い。神の御心を行う人が、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ」
― マルコによる福音書３章33～35節
出典：ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』（ヨベル）
