ボウリングと聖職者とギャンブルの意外な関係

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◆6月22日 ボウリングの日

日本ボウリング協会が1972年に制定した記念日ですが、由来は1861年6月22日の「ザ・ナガサキ・ショッピングリスト・アンド・アドバタイザー」という英字新聞にボウリング場オープンを告げる広告が掲載されたことだそうです。

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ところで、ボウリングの起源はなんと5000年前の古代エジプトまで遡(さかのぼ)れるそうです。ボールでピンを倒すことは魔除や占いの効果があると信じられ、主に聖職者が楽しむスポーツとしてキリスト教界にも伝わり、修道士などによって楽しまれていました。しかしそのルールは地方や教会によってまちまちでした。これを統一したのが、あの宗教改革で有名なマルチン・ルターでした。ルターはボウリングに用いるピンの数を9本とし、菱形に並べるのを統一ルールとしました。現在の10ピンルールとは少し違いますが、この9ピンルールがそれから数百年の間、メジャーなルールでした。

これが10ピンルールに変わったのはアメリカの西部開拓時代です。この時代、ボウリングは賭博の対象になったので禁止されてしまいました。しかしどうしてもボウリングをやりたかった人たちはピンを1本増やして「これは全く別のゲームだ!」と無理な主張をしてゲームを楽しみました。そんなわけでアメリカでは10ピンルールのボウリングが広く普及し、それが日本にも伝わって、現在のボウリングとなっているんです。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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