【くめさゆりのDAY BY DAY】第8回 あなたは犬派?猫派? 久米小百合

クリスマスといえば、羊やサンタさんのソリを引くトナカイのイメージが強いと思いますが、本日はもっと身近な動物のお話しでございます。

いきなりですが、読者の皆さんは犬派、猫派、どちらでしょうか。どっちも好き!という方も多いかもしれませんが。ちなみに私もどっちも派ではありますが、実家で長い間飼っていたのはワンちゃんの方です。ある時期は猫の親子と犬が同居という、なんとも賑やかな時もありましたが部屋の掃除は大変でした。猫の方はある日フラッといなくなりそのまま姿を見せることなく音もなくニャーもなく消えてしまったのです。ワンちゃんの方は私が嫁いだ後も長生きしてくれました。最後は大往生(という言葉がふさわしいかわかりませんが^-^;)、ペットは飼い主に死に際を見せないとよく聞きますが、実家の老犬も軒下にうずくまり静かに旅立っていきました。甲斐犬でした。お腹と足先だけが白で他は真っ黒というモノトーンな毛並み、澄んだ吠え声がなかなか美声なワンちゃんでした。

あの~、なんで犬と猫の話かというと、我が家では今年は猫ちゃんの日めくりカレンダーを使っているんですよ。で、このカレンダーに登場する絶妙なニャンコ写真を撮影しているのがヒロジカズオさん、以前聖書協会のお仕事でもご一緒させていただいた写真家さんです。ヒロジさん、これまでもワンチャンや猫ちゃんの愛くるしい作品集を多く出版されているんです。それで今年また新しい日めくりを出されたので早速使わせていただいているというわけなんですが、まだ年明けでコロナショックがここまで深刻になる前、あるスタジオでお会いした際に聞いたことがちょっとびっくりで。

「ヒロジさん、猫と犬の写真集てどっちが売れるんですか?」そうしたら思わぬご返答、
「圧倒的に猫!犬の方の作品はたくさん売れないの、猫の方は重版も多いけどね。」猫!猫が売れる理由を知りたい!「あの、どうして猫の方が全然売れちゃってるんですか?」

「あのね、きっと猫好きの人ってどんな猫でも好きなんだよ、自分の飼っていない猫でも。つまり猫という動物が好きなんだと思うよ。犬好きの人って基本的に自分が飼っている犬が一番好きなんじゃないのかな。だから自分が飼ってる犬種と違う種類の写真集はあまり興味ない!?」

それ、なんとなくわかる気がします。ゴールデンレトリバーを飼っている人はやはりゴールデンが好き、私も甲斐犬飼ってる方の話を聞くと自ずと親近感が湧いてくるから不思議です。つまり我が家の犬種に最も反応し易いのが犬好きさんの特徴なんでしょうか。ワンちゃんグッズより圧倒的に売れる猫ちゃんグッズの秘密を見た気がしました。

さて、聖書には犬と猫、どんな風に登場しているのでしょうか。まず猫の登場は見当たらないのですが猫の親戚とも言えるライオンは雄獅子、子獅子共に出てきます。この獅子という語は40回も引用されているそうで、救いの約束(詩91:13)だったり勝利のキリスト(黙5:5)だったり良い感じですよね。それに比べて犬は危険で(詩22:17,21)、聖なるものを理解できない(マタイ7:6)、再び罪に戻る者(第二ペテロ2:22)など随分蔑(さげす)まれていて気の毒です。やっぱり荒野をうろついている怖い狼のイメージですかね。イエス様が異邦人の女性を子犬呼ばわりしているのもびっくりですが(マタイ15:26,27)、ユダヤ人は犬嫌いだった感がぬぐえません。ちょっとショックですが・・・。

まぁこの時期、寒い地方ではトナカイだけでなく犬もソリを引きますからクリスマスに名誉挽回してほしいなぁ。それに聖書が繰り返し言うところの「僕(しもべ)として主君に忠実に仕えなさい」、はワンちゃんの一番の長所です。忠犬ハチ公、『フランダースの犬』のパトラッシュ、良き僕のお手本じゃないですか、な~んて最後はちょっとワンちゃんを持ち上げたところで今年もあと1週間と少し、来年は丑年、牛も聖書によく登場する動物ですね。ほら「脱穀している牛に口籠(くつこ)を掛けてはならない…」(申命記25:4)なんてありますが、神さまお願い!新年は口籠ならぬマスクを外して街を歩かせてください。どうぞ良いクリスマス、良いお年を・・・。m(_ _)m。。

 






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