6月12日はヨハンナ・スピリとシャンシャンの誕生日

 

今日6月12日はヨハンナ・スピリの誕生日。アニメでもおなじみ、「アルプスの少女ハイジ」の原作者です。母親は牧師の娘で、祈りの中で湧き出る美しい言葉をつむぐ詩人でした。ヨハンナは結婚後、チューリッヒでの生活の合間に田舎暮らしにまつわる小説を書き始め、『ハイジ』は53歳の時の作品です。

人嫌いで神にも背を向けていたおじいさんが、ハイジから「放蕩(ほうとう)息子のたとえ」を聞いて神に立ち返るシーンなど、この物語はキリスト教色が強いので、アニメしか知らない人はぜひ原作を読むことをお勧めします。

(写真:Florian Hoffmann)

チューリッヒにある墓碑には次の聖句が刻まれています。「今、私は何に望みを置きましょう。わが主よ、私が待ち望むのはあなただけです」(詩篇39:8)

ちなみに「アルプスの少女ハイジ」がテレビ放映されたのは1974年のことですが、その2年前に同じ高畑勲と宮崎駿のコンビで作られたのが「パンダコパンダ」。同年に日中友好の一環として中国からジャイアントパンダが上野動物園に贈られたのをきっかけにパンダブームが起こり、企画されたものでした。その45年後、上野動物園で生まれたメスのジャイアントパンダのシャンシャンは、今日12日で3歳になります。シャンシャンは今年12月末までに中国に返還される予定なので、今日は上野動物園で迎える最後の誕生日になります。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

この記事もおすすめ