7月8日は小坂忠の誕生日

 

今日7月8日は小坂忠(こさか・ちゅう)の誕生日。ゴスペル・シンガーで、日本フォースクエア福音教団・秋津福音教会(埼玉県所沢市)の牧師です。

(写真:ミクタムレコード提供)

1966年にデビューし、69年、細野晴臣や松本隆らと共に「エイプリルフール」を結成。75年、細野や鈴木茂、林立夫、松任谷正隆を中心に結成されたティン・パン・アレーの演奏によるアルバム「HORO」(ほうろう)をリリースしました。アレンジャーの武部聡志が選ぶ「100年後も聴き続けてほしい名アルバム」です。収録曲の「しらけちまうぜ」は、後に近藤真彦や小沢健二、東京スカパラダイスオーケストラ、クレイジーケンバンドなどに広くカバーされました。

そんな小坂が初めて教会へ足を運んだのは、「HORO」を世に問うた75年のこと。1歳半の娘(シンガーのエイジア)が熱いスープの鍋をひっくり返して熱湯をかぶるという事故が起きたのです。熱心なクリスチャンだった妻の祖母に勧められ、「娘のためなら」と教会で祈ってもらったといいます。

娘の包帯がとれる日、そこには生まれた時のような新しい皮膚が再生していました。その時、牧師の祈りを思い出し、「あの祈りに神が応えてくれたんだ」と、それ以来、礼拝に通うようになりました。

日曜礼拝でイエス・キリストの十字架についての話を聞きながら、娘の事故のことを思い出し、「どうして父である神はひとり子を助けなかったのだろう」と考えているうちに、それがどんなに大きな愛であったかが分かったとたん、涙があふれ出し、「僕もこの神の愛が必要だ」と、76年、洗礼を受けました。

78年には日本初のゴスペル専門のレコード会社「ミクタムレコード」を設立します。その後はゴスペル・シンガーとして、岩渕まこととデュオを組んでアルバム「歌う旅人」などを出すほか、教会や刑務所などを回って音楽活動を行っています。

(写真:ミクタムレコード提供)

2017年8月に緊急入院して、S字結腸がんと胃がんが見つかり、3つの臓器を切除・摘出する10時間に及ぶ大手術を受けました。約2カ月の入院生活の中で、50日間の絶食、15キロも体重が落ちましたが、闘病中も希望を失うことなく、退院直後から音楽活動を再開。デビュー53年目を迎え、現在も力強く、ソウルフルな歌声で、神様のメッセージを届けています。

 






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