正教会のヴァルソロメオス全地総主教が70年以上に及ぶWCCの「共同の巡礼」を称賛

 

世界教会協議会(WCC)創立70周年を記念して、17日、スイスの歴史的なプロテスタント大聖堂であるジュネーブのサンピエール大聖堂に世界各地の教会代表が集まり、正教会のヴァルソロメオス全地総主教(78)がメッセージを語った。この礼拝はフランス語と英語で行われ、多言語による世界各地の賛美と祈りがささげられた。

正教会のヴァルソロメオス全地総主教(写真:Albin Hillert/WCC)

WCCには今日、120カ国以上、5億5000万人以上のクリスチャンを代表して、350ものプロテスタント教派、正教会、聖公会、その他の教会が集結している。

ヴァルソロメオス・コンスタンティノープル全地総主教はWCCの創設メンバーの一人。1991年に全地総主教になる前に、WCCの中央委員会と執行委員会の委員として、また信仰と職制委員会で働いていた。WCCのエキュメニカル研究所でも学んでいる。

総主教は、WCCとカトリック教会との「建設的な協力」とともに、時代の主要課題に対応する共同の努力を称賛した。

「私たちは、統一、キリストの証し、そして正義と平和へのコミットメント、被造物の保全への道筋における長い共同の巡礼を祝う。キリスト教の統一を回復させるムーブメントが今や、新しい状況に対応し、世界の今日的課題に対処するために新しいかたちをとっている」

ヴァルソロメオス総主教は説教の中で、WCCが設立されてから生じた食い違いや困難を克服するための対話や忍耐、開かれた心について語った。

「幻想を持たないようにしよう。教会はこれまで、分裂を乗り越えられず、望まれた統一を達成できなかった。

1920年、ジュネーブで創設された国際連盟をモデルにして『教会同盟』を創設すべく、当時のコンスタンティノープル全地大主教が全世界の教会に回勅を出したことを思う。

その教会同盟は、28年後の1948年、ついに実現した。『信仰と職制』と『生活と実践』というキリスト教ムーブメントの融合によって、WCCは生まれたのだ」(2018年6月17日、WCC公式ホームページからの抄訳)

 






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