カトリック長崎大司教区、福岡教区、大分教区はミサ中止 九州・沖縄の諸教区の新型コロナ・ウイルスへの対応

 

日本のカトリックは16教区に分かれており、それぞれの教区の新型コロナ・ウイルスへの対応を見ていく。ちなみに、27日夕時点で自治体が公表した感染者数も合わせて掲載する。

まず、九州・沖縄から。長崎大司教区のほか、那覇教区、鹿児島教区、大分教区、福岡教区の5つに分かれている。ミサを中止することを、福岡教区が26日に、そして大分教区と長崎大司教区は28日に発表した。

長崎大司教区(髙見三明大司教)は28日、「2月29日(土)から3月14日(土)までの主日のミサを中止する」との方針を示した。また、大浦天主堂などを閉鎖することも通知した詳細は29日に伝えられた。すでに21日付で「新型コロナ・ウイルス感染症に関する注意」を発表している。長崎県には感染者はいない(28日現在、以下同)。


福岡教区カテドラル・カトリック大名町教会(写真:Atsasebo)

福岡教区(使徒座管理者:杉原寛信司祭)は福岡県、佐賀県、熊本県を管轄区域とする。福岡県に2人、熊本県には5人感染者がいる。26日に「緊急のお知らせ」として、新型コロナ・ウイルス感染症に伴うミサ中止を以下のように発表した。

1 2月27日(木)から3月14日(土)まで、公開のミサを中止致します。信徒には主日のミサに与(あずか)る務めがありますが、3月1日と8日のミサ参加義務を免除致します。この期間、司祭たちは各共同体の信徒の皆さんとの霊的一致をもって、個人的にミサを捧げてください。

2 ミサ以外の集まりについても、中止か延期を勇気をもってご決断ください。

3 ミサに与れない痛み、苦しみは、とても大きなものです。しかし感染症に苦しむ方々をキリストと同じ眼差しで見つめ、個人として信仰共同体として、犠牲をもって四旬節を歩み始めましょう。

各種集いの中止情報」も26日に発表した。すでに18日には「新型コロナ・ウイルス感染症に伴う教区の方針」を出していた。

大分教区(教区長:浜口末男司教)は大分県と宮崎県に教会があり、感染者は両県ともいない。26日に「注意喚起」を発表したばかりだが、「その後、政府の新たな方針が出されたこともあり、次のように対応する」として、28日、「新型コロナ・ウイルス感染症に伴うミサなどの行事の延期、中止について」という文書を発表した。

小教区における3月1日と3月8日の主日のミサ(前晩のミサも含みます)を中止し、主日のミサの参加義務を免除します。

週日のミサについては、感染防止態勢の状況や参加人数等を勘案し、各小教区の主任司祭が判断してください。

3月8日に予定していた「性虐待被害者のための祈りと償いの日」の集いは延期します。新たな日程は未定です。

那覇教区(教区長:ウェイン・フランシス・バーント司教)は現在のところ、何のアナウンスもしていない。沖縄県の感染者は3人だ。

鹿児島教区(教区長:中野裕明司教)も同様。鹿児島県の感染者は今はいない。

 

 

 






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