映画音楽やポピュラーミュージック、賛美歌などを生み出したアバコスタジオ、新会社として発足

 

「アバコクリエイティブスタジオ」は7月1日、「アバコスタジオ」に社名変更をした。

アバコ(AVACO、新宿区西早稲田)の正式名称は財団法人キリスト教視聴覚センター(代表理事:渡部信)で、アバコは英語の Audio visual activities commission の頭文字をとった愛称。その建物内にある録音スタジオは、人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の録音でも使われている本格的なものだ。

日本最大級の301スタジオのステージ(写真:アバコスタジオ提供)

アバコは1949年、日本キリスト教協議会(NCC)の総会において、「キリスト教主義の宗教団体・学校等の行う伝道及び教育の促進を図るため、主として視聴覚教育に関する研究と指導並びにその助成に必要な施設を設置運営し、もって文化的教養の向上と、社会の発展に寄与すること」を目的として設立された。58年から、日本基督教団に協力してラジオ番組「こころの友」を制作。教会学校の聖句カードや紙芝居、書籍を出すほか、「録音聖書」なども制作してきた。キリスト教カウンセリング講座や手話教室も開いている。

その関連企業として、コマーシャル撮影などに使われる「アバコ撮影スタジオ」が80年に設立され、川崎市宮前区に「宮前スタジオ」と「さぎ沼スタジオ」がある。

301スタジオの見取り図(画像:アバコスタジオ提供)

「アバコクリエイティブスタジオ」もアバコ関連企業として82年に設立された録音スタジオであり映像制作会社だが、このたび6月末で解散し、新会社「アバコスタジオ」として発足、7月1日から事業を引き継ぐことになった。

西早稲田のアバコビル内に4つの録音スタジオを持ち、特に301スタジオは248平方メートル(ブース込み)、天井高8メートルという日本最大級の録音スタジオで、60人のフルオーケストラも録音可能だ。ここで多くの音楽が生み出されてきた。

301スタジオのコントロール・ルーム(写真:アバコスタジオ提供)

映像制作は、教会関係、キリスト教団体等の映像制作も可能で、ビデオ・パッケージ、DVD、プロモーション・ビデオ(PV)の制作が行われている。企画立案・演出から編集・NA(ナレーション)録音・ミックス(仕上げ)まで、一貫して自社スタジオ内で完成できるので、スピーディーにハイクオリティーなものを制作できる。

アバコスタジオ代表取締役社長の松本登氏は次のように語る。

「当社は、大・中・小の3つの音楽録音スタジオと1つのアフレコスタジオにおいて、あらゆる録音に対応できます。またDVDやウェブ配信用の録画も、映像制作部で制作しています。今までも各所の教会や幼稚園、大学などのロケ撮影をお受けして、作品制作のお手伝いをしてきました。賛美歌CD録音や集会・イベント撮影記録など、さまざまなケースがありますので、条件やご予算は何なりとご相談ください。その都度ご相談の上、お見積もりもいたします。今後は従来以上に皆様のお手伝いができることを願っておりますので、よろしくお願い申し上げます」

 






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