クリスマスプレゼント 島 しづ子 【夕暮れに、なお光あり】

クリスマスおめでとうございます。沖縄で3回目のクリスマスを迎えました。赴任した「うふざと伝道所」では、今はZoomの参加者数人と礼拝堂での参加者10人以内で礼拝をしています。コロナ禍を通して、一緒に集まれる恵みを再確認させられました。

うふざと伝道所は同じ南城市にある佐敷教会が生み出してくれました。開設22年になります。佐敷教会もうふざと伝道所も平和を創り出す活動に参与することを教会の使命と考え、週報にこんな記述があります。

「辺野古の座り込みが6797日、キャンプ・シュワブゲート前座り込みが3068日に入りました。祈りと行動において連帯しましょう」

司会者は日々の課題とともに「早く辺野古新基地建設が止まりますように。ウクライナでの戦争が終わりますように」と祈ります。

佐敷教会とうふざと伝道所は、以前は毎年合同礼拝をしていたそうです。私は赴任3年目にしてやっと親教会の方々と対面することができました。礼拝ではメッセージを担当し、自己紹介をしながら、受けた福音をお話しさせていただきました。

44年前、夫を失って1年後、3人目の子である娘が重い病から生還したものの、重度の障がいを負いました。その後、牧師として母親として9年間は踏ん張りましたが、娘の養育と仕事の間で疲れ果てていた、そんなある日。車椅子に座った娘と参加したリトリートでその人に出会いました。

夕方、1人で中庭を横切ろうとした時、その人が前から近づいてきて手を差し出しました。その人は無言でしたが、その目が「あなたの悲しみを知っていますよ。神様もあなたを大事に思っていますよ」と語っていました。その時まで、誰も私の悲しみを理解できないだろうと思っていた思いが消えていきました。この時から、他者への贈り物は「あなたは大切なひとりです。神様もそう思っています」と伝えることだと知りました。

メッセージを聞きながら、うなづき、涙をぬぐう人がいました。そして礼拝後、ある方が近づいてきて胸を抑えながら言いました。「お話にウチアタイしました。ありがとうございました」と。「ウチアタイ」とは心に落ちる、納得する、身に覚えがあるというようなニュアンスでしょうか。年を重ねてもこのことを伝える場所が与えられて感謝しています。

クリスマスおめでとうございます。あなたは大切な人です!

 「すると、『あなたは私の愛する子、私の心に適う者』と言う声が、天から聞こえた」(マルコによる福音書1章11節)

 

しま・しづこ 1948年長野県生まれ。農村伝道神学校卒業。2009年度愛知県弁護士会人権賞受賞。日本基督教団うふざと伝道所牧師。著書に『あたたかいまなざし――イエスに出会った女性達』『イエスのまなざし――福音は地の果てまで』『尊敬のまなざし』(いずれも燦葉出版社)。

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