学術会議への人事介入めぐり キリスト教史学会、日本基督教学会も声明 2020年10月12日

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 日本学術会議の人事をめぐる問題について、キリスト教史学会(小檜山ルイ理事長)は10月5日、「日本学術会議推薦拒否問題について」と題する理事会声明を発表。日本基督教学会も10月12日、理事長の近藤勝彦氏、専務理事の茂牧人氏、学会誌『日本の神学』編集委員長の西原廉太氏の連名による声明を発表した。

 全文は以下の通り。


日本学術会議推薦拒否問題について

 私たちは、政府が理由を開示せずに、学術会議の提案した新規会員のうち6名を任命しなかったことに抗議します。

 日本学術会議に対して政府が任命権を行使し、その理由がはっきりと開示されず、当該の任命権行使が、学者の政治的態度・立場の観点から成されたと推定されるようになると、人文社会科学者が立脚点としている現実批判が妨げられる可能性があります。それは、この国に存続してきた「学問の自由」を喪失することにつながると考えます。

2020年10月5日

キリスト教史学会理事会


日本学術会議第25期新規会員任命拒否に関する声明文

20201012

 日本学術会議の第25期新規会員について、同会議から推薦された105名のうち名が、内閣総理大臣によって任命されなかったことが明らかとなりました。その後の政府の説明にも、明確な理由の開示はありません。名の中には、日本基督教学会理事のキリスト教学の専門家が含まれておりました。

 日本学術会議は、日本学術会議法第条によって、「独立して」職務を行うことが定められています。日本基督教学会としては、この任命拒否が同法に違反しており、同会議の独立性と自律性が損なわれることによって、憲法23条が保障している学問の自由を脅かしていることを大変危惧しております。

 日本学術会議が要望している通り、任命されていない方について、その任命されなかった明確な理由の説明と、速やかな任命を強く要望いたします。

日本基督教学会理事長
近藤 勝彦

日本基督教学会専務理事
茂 牧人

学会誌『日本の神学』編集委員長
西原 廉太

 






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