ドイツの教会で信者離れ進む ミサ出席のカトリック教徒は過去最低

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ドイツの教会で信者離れが激化している。カトリック教会では、2019年には27万2771人が脱会した。前年2018年の21万6078人から大幅に増加している。「カトリック・ニュース・サービス」の記事を紹介する。

ドイツ司教協議会会長のゲオルク・べッツィング大司教=写真=は6月26日の声明で、「この減少は人口動態によるものでもあるが、私たちの具体的な司牧的・社会的行動が、もはや多くの人々を教会生活へ導く動機付けになっていないことを示しているのは明らかだ」と言う。

「教会を離れる人が非常に多いことは、特に私たちの〝重荷〟になっている。教会を離れた人、また離れようとしている人に、まず私たちに話をするように誘っている。教会を去る人の増加は、教会共同体での信仰生活への疎外感がさらに強くなっている兆候なのだ。

カトリック教徒の数は2018年の2300万人から19年には2260万人に減少した。19年に、ドイツの総人口約8400万人のうち27.2%を占めているが、18年の27.7%から微減。教会のミサに出席するカトリック教徒の割合は、前年の9.3%に比べて19年は9.1%と、過去最低の水準にまで低下している。

プロテスタント20教会を代表するドイツ福音教会(EKD)も6月26日、年次統計を発表した。それによると、会員数は2018年の2114万人から2019年には2070万人と、44万人減少した。

教会からの正式脱会は、国の教会税を回避したいという願望が動機となってもいる。個人がカトリックとして登録されている場合、所得税の8~9%がカトリック教会に渡される。教会税の支払いを止める唯一の方法は、教会員であることを放棄する、と公式に宣言すること。ただそうなると、もはやカトリックの秘跡や埋葬を受けることは認められない。

ベッツィング大司教の地元リンブルグ教区では、19年に9439人が教会を離れた。脱会者数は18年よりも1459人増えている。

この3月にラインハルト・マルクス枢機卿の後任として司教協議会会長に就任した同司教は、教会は「時代の精神を追いかける」のではなく、第二バチカン公会議で呼びかけられた「時代のしるし」を認識することで対応すべきだと述べた。

【既刊】『現代ドイツ教会事情』 中道基夫

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