5月27日 士師記16章17節

 わたしは母の胎内にいたときからナジル人として神にささげられているので、頭にかみそりをあてたことがない。もし髪の毛をそられたら、わたしの力は抜けて、わたしは弱くなり、並の人間になってしまう。
士師記16章17節(参考箇所同書16章1〜31節)

士師の一人サムソンは、怪力無双の人でしたが、その怪力の源は彼の髪の毛にありました(13章)。ペリシテ人はサムソンの力の秘密を遊女デリラに探らせます。執拗に迫るデリラに負けてとうとう秘密を明かした彼は髪を切られ、ガザで捕らえられ、目をえぐられます。しかし牢獄にいる間に再び髪が伸び、力を取り戻して建物の柱を倒しペリシテ人を滅ぼしたという逸話が残されています。

パウロは「主は『わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました」と言います(コリント二、12章9節)。サムソンの力は髪の毛にあったとは、それこそ弱さの象徴とでもいうべきところです。弱さとは、また不思議なところでもあります。弱さは一旦誤れば身を滅ぼすところでもあります。弱さの持つ滅びをサムソンに教えたのは、デリラでありました(19節)。しかしながら捕らえられ、3000人の男女の前で見せ物にされたサムソンに、もう一度神による力の再現を祈らせたのも(28節)、牢の中で伸び始めた髪の毛でした(22節)。

弱さを神の恵みの力の源泉とするか、身を滅ぼすきっかけとするか、ふたつに一つの選択が前に置かれています。

 

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