1月27日 そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。 ルカ21章27節

そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。
ルカ21章27節(参考聖書箇所同書21章25〜28節)

終末の時がメシアであるお方と共にやって来ると聖書は言います。その時には、この世界は混乱し、消滅するかのようであります(二十五節以下)。それは、この世界が被造性を帯びている証拠です。被造性をもつものはすべて相対的であります。相対的とは有限であり、変化をするということです。常に不完全の様相を漂わせます。物事の決定には複数の選択肢を持ち、結果にはあいまいさを残します。この世界のすべての問いが、答えを持っているわけでもありません。
世の終わりについての聖書の表現は、地上の世界が被造世界であって、あいまいさや不完全なまま終わりに至った様相を伝えているのです。なにしろ終わりがあること自体、この地上が有限であることの証なのです。
メシアは、そのようなこの世界に完成をもたらす究極のお方としてやっておいでになります。もしそのお方がおいでにならなければ、わたしたちはあいまいさと不完全さを抱えたまま、この世界の終わりを迎えなければなりません。
しかし究極のお方がやがておいでになるとの信仰があれば、安んじて「明日が世界の終わりでも、わたしは今日林檎の木を植えることができる」(ルター)はずです。

 






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