1月26日 あなたがたはわたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。 ルカ12章51節

あなたがたはわたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。  ルカ12章51節(参考聖書箇所同書12章49〜53節)

非常に挑戦的な言葉です。わたしたちはキリストによって平和や慰めを得たいと願っています。争いや混乱は避けたいのが自然と考えます。その思いに逆行するかのようです。 ルターはこう申しました。「わたしが来たのは平和をもたらすためではなく、剣をもたらすためであると主が言われるように十字架の福音が説かれると世の中は騒然となる。もしわたしたちがキリストの福音を聞いて疑ったり驚いたりすることがあれば、それこそキリストが働いていてくださる証である。もしキリストの福音を聞いて、その通りだと思い、何の疑念も残さないなら、わたしの知恵は働いているかもしれないが、キリストは働いておいでにならない」(徳善訳「ガラテヤ書大講解」)。 救いの出来事を知らせる福音を聞くとき、人はまどい驚くのみであって、それこそが正しい福音の受け止め方であるとルターは言っているのです。キリストをどのように理解してよいか分からないと言うなら、それこそわたしたちの知恵が福音から挑戦されているのであって、神の働きを身をもって体験しているというべきです。なにしろ信仰はそこから始まるのですから。

 

 






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